■NMNとNDAについて

NMNはサーチュインの活動を高めてくれるNADに変換されて効果を発揮します。

最近の老化・寿命研究によって、NADと呼ばれる物質が、全身のさまざまな臓器・組織において、関与しており、加齢とともに低下してしまうことが明らかにされています。

このNADの低下が、臓器や組織の機能低下、ひいては老化と言われる症状を引き起こしていることもわかってきています。

■NADとは

NADとはニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(nicotinamide adenine dinucleotide : NAD+)の略です。

NADは、あらゆる生物の臓器や組織の細胞に存在しており、エネルギーを生み出す際に使われています。

NAD自体は目新しいものではなく、酵母のアルコール発酵を促す物質として初めて論文に登場したのは1906年のことです。

ヒトでは7種類のサーチュインが存在しています。

サーチュインは、ヒトに限らず、細菌から哺乳類まで生物に幅広く存在しており、老化・寿命を制御する特別な酵素で、全身の臓器の老化を制御しています。

NADの優れた利点は、7種類あるサーチュイン全ての活動を高める点にあります。

NADは加齢とともに減少し、中年期には若いころの半分にまで低下してしまいます。

つまり、加齢とともに現れる症状とはNADの減少により引き起こされた臓器や組織の機能低下のことであると考えることができます。

■NMNを摂取する理由

NADの減少により起こるのであれば、不足したNADを補填すればいいのですが、NADそのものを摂取しても体内の細胞内には取り込まれません。

体内のNADの量を増やすためには、NMNとして体内に摂取する必要があります。

NMNは体の中でNADに変換されて、NADの量が増えるのです。

実際、NMNを入れた飲み物を動物に与えると、体内のNAD濃度は2~3時間後に約25%上昇することも確認されています。

NMNはもともとヒトや生物の体内で自然につくられている物質で、母乳(初乳)や野菜、果物(枝豆、ブロッコリー、きゅうり、トマト、アボカドなど)に含まれています。

しかし、十分な効果が出ると期待されている250mgのNMNを食物から摂取しようとすれば、枝豆なら20000個、ブロッコリーなら4000房、アボガドなら600個となり現実的ではありません。

NMNサプリメントを摂取することで、体の中で十分な量のNADに変換されて効果を発揮するのです。